2006年07月06日

「ちょい役の心得」

今はまだ、でかい役はもらえていません。いわゆる「ちょい役」ばっかです。
でも誰でも最初はそうですよね。

で、演技コーチにメールで「脇で目立つテクニック」ってありますか?って質問したら、長い返事を返してくれました。

すごくよく分かる内容でした。
コーチの許可をもらったので、ここに載っけておきます。
皆さんもどうぞ参考にしてください。

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ちょい役でもテレビドラマで役をもらえるというのは、すごいことです!
これを足掛かりにどんどんいい役をゲットしていって下さいね。
役者としては君には失うものは何も無いのだから、攻めまくってガンバって下さい。

 さて、「脇で目立つテクニック」です。
 本来そんな特別なものはありません。どんな場合でも「その役」を演じれば良いのです。そこで重要なことは、「思いきってやる!」これにつきます。

 たいていの「その他大勢」の人は思いきってできません。なぜか?!当然、失敗したり、他の人に迷惑になることを恐れるからです。

 しかし、それは、みんなのことを考えているようで、実は自分のことしか考えていません。自分をキャスティングしてくれたプロデューサーになったつもりで考えてみましょう。その人は君にそんな当たり障りのない演技を求めていると思いますか?

 作品全体の為に、このたったワンシーン、一言のセリフを大切に大胆に演じるのです。演技の基本のその10です。
 作品の為、スタッフの為、家族の為、この作品を見てくれる全ての視聴者の為に、恐れず、与えられたことをただこなすのでは無く、自分がこれがベストだ!と思えることを勇気を持ってやりましょう。大抵、最初に読んでひらめいた演技プランが正解です。

 この「チョイ役でも思いきってやる」為に参考になることをいくつか挙げておきます。
(これを読んだら、教科書「映画の演技」をもう一度、必ず読み返してみて下さいね。)

 まず、台本を良く読んで、自分がどう主人公と絡んでいけばいいのか、を読み取ります。例えば、主人公をいじめる役の場合、自分がもし主人公なら、徹底的に意地悪く、腹立たしさや辛さを覚えるように「いじめて欲しい!」と思うはずです。また、主人公を支える役なら、主人公が言葉には出さなくとも「ありがとう」と言いたくなるような行動をしていきます。

 このように観客にどう見えるかよりも、主人公の立場に立って役づくりを考えていきます。なぜなら、観客は主人公に感情移入してストーリーを追っていくものだからです。

 そして、セリフのないときも常にその役の人が、その状況で考えていることを考えるようにします。それがトーンとして表面に現れます。
 その人はセリフが無いからしゃべらないのでは無く、常に何か考えてはいるけれど、そこではとりあえずしゃべらないと自分で思っている人なのです。
 演技の基本その5「いつも持ってる”言わないセリフ”」です。この「話さないことを演じる。」ことは「映画の演技」の86ページに詳しく説明してあります。

 そして、テレビテクニックです。スタジオ撮影では、何台ものカメラでいろんな角度からスイッチャーの人がカメラを切り替えながらワンシーンを一度に撮影していきます。(ロケの場合は、同じ演技を何度か違う角度から撮ることももちろんあります)

 そこで、「フレームにいかに入るか。」ということが重要になります。主役の場合、何も考えなくとも、カメラのフレームのまん中に入れてもらえます。その他大勢の場合、たいてい大体の位置は指示してもらえますが、動きの中でどうしても人と重なったりしてカメラに写らない瞬間がでてきます。

 映像に映らなければ、たとえどんないい演技をしても”0”です。自分から計算して、ここぞというときには、カメラの赤ランプ(そのカメラで撮っているという合図)の光るのが常に目の片隅で見える位置に動きましょう。もちろん役者として売れてくればこれは必要無くなるはずですが、売れている俳優さんで、そのテクニックが今でも役に立っていると話していた人もいます。これは俗に、「フレームの中を泳ぐ」というテクニックです。

 これをやると、ただ映るというだけでなく、自分の演技を映像にするということに関して、前向きに考えることができます。その他大勢の、映ってるんだか映って無いんだか分からない仕事では楽しみもありません。「映ってナンボ!」自ら映してもらいに行きましょう!

 最後に、印象づけです。僕の友人のボバ(CMに良く出ている顔の長い親父、キムタクのドラマのバーのマスター役とか)が、ほとんどセリフもない役で売れたのも、一度見たら忘れない強烈な印象が有ったからです。

 にらんでいる顔、常にポケットに突っ込んだ両手、笑うと出るエクボ、かん高い声、など、強い印象を残すものに人は引かれます。君は、いま若く素敵な笑顔をしているのだから、それを最大限の武器にして印象づけをしてはどうですか?憎まれ役なら、実に爽やかな笑顔をしているのだけど、目の奥には憎しみの光が輝いている……なんて印象を残せたなら、人気が出ること間違い無しです。いま良く思い出せないのだけど、ハリウッドの俳優でそういうキャラで売れて世に出てきた人も何人かいたと思います。

 このように、自分で自分のキャラをプロデュースしていきましょう。ストーリーにそれほど絡まないのならなおのこと、かなり過激に大胆に造り込んでも問題ないでしょう。その経験はきっと後々役に立ちます。

 そして、忘れてはならないのは、「興味を持たれるのではなく、興味を持つこと」です。「自分はどう見られているのだろう?」などと気にし始めたら、役者なんていう仕事は苦痛でしかありません。「自分はこういうキャラを創って演じていますよ!どうぞ観て下さい。楽しいですか?」と相手(観客やスタッフ、相手役など)に生み出す影響に興味を持つことです。「わざと覗かせてやっている」それが演技の快感を生み出します。

 また、今後、君はもしかしたら現場で心無い人に意地悪をされることもあるかも知れません。しかし、そんな人はごく少数です。大部分の人は、君をこの世界にはいってきた前途有望な新人として暖かい目で見守ってくれるでしょう。意地悪への対処のコツは、何といっても、演技の基本その1「そこから逃げない」ことです。

それさえできれば大丈夫!ガンバって下さい。

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がんばります!
ありがとうございました。
posted by タカシ at 00:30| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヘェ〜×3という内容で面白かったです。
私はお芝居やらないんですけど、やってる友達にこのブログ勧めておきました。
これからも遊びに来ますね。

でも、本当にお仕事に役立ちそうなことこんな書いて大丈夫なんですか?
私だったら絶対に秘密にすると思うけど・・・
Posted by ayako at 2006年07月06日 15:33
コメントありがとうございます。

いろいろ書いてるのは、自分に喝!を入れていくためでもありますが、多くのみんなに見てもらって、ともに目標を目指していく仲間を見つけたいからです。

ワークショップでも、「外にはもっと大勢のライバルがいます。ここで一緒に練習している人は、何かの縁でここに集まって来たのだから、助け合って協力し合ってみんなで成功していってください」と言われています。

競うのはオーディションだけでいいですから。
おともだちにもぜひよろしくお願いします。
Posted by タカシ at 2006年07月08日 00:24
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