2006年07月05日

使える「演技レッスン」の見分けかた

自分にとっては”大金”を払ってきた演技レッスン放浪の経験から、タメになる演技のレッスン&ワークショップの見分け方を書いてみます。
オレは、足と口コミで探しましたが、今はこんなベンリな「演劇ワークショップのポータルサイト」もあるので活用してみてください。

1)大々的に広告を打っていない。
正直、それだけでダメ!例外は大手制作会社などの無料、または格安レッスンです。これは舞台系のものがたまにあります。優秀な素質のある人材を集めるのが目的です。それ以外、広告を打っている所は、当然その広告費を登録費、レッスン費などで回収しなくてはいけないので、まともに役者を育てようという考えはありません。「いっぱい入れて、いっぱい辞めて、またいっぱい入れて……」という感じです。

2)講師がハッキリとした理論を持っている。
なぜそうなるのか?人に説明できないようなことでは信用できないよね。質問に答えられない講師は、「質問はするな……」というマイナスオーラを出していて、それでも質問すると「オレのいうことが信用できないのか!」などと逆ギレされます。

3)講師が見本を見せてくれる。
演技講師というのは、大抵売れない役者の場合が多いです。当然、へたくそだから売れていないのです。(多分)そんな人に習ってもヘタが移るだけです。見本を見せてといえばいつでも見せてくれて、それに自分が納得できるならOK。大抵人にやらせるだけで、自分では相手役さえもやりません。(ヘタがバレるから)

4)講師が役者である。
映画監督、シナリオライター、ディレクター……。いろんな肩書きの人が演技レッスンの講師をやります。オレもいろんな人から受けました。
結論から言って、役者以外のレッスンは役に立ちません。
映画監督のレッスンは、その監督の「次回作に使ってもらえるかも……」という甘い誘惑があります。でもレッスン自体は、監督というのは「映像になった時の絵」をイメージしているだけなので、根本的な指導はできないと思います。
シナリオライター、ディレクターもそれぞれの視点にこだわりすぎているように感じました。でもその人自身が「役者もやっている」なら(2)(3)がクリアできていると思うので、大丈夫と思います。

5)講師が現場経験が豊富。
実際の役者経験のない講師では、当然まったく話になりません。正直「ふざけるな。オレの方がまだましだろ……」と思える講師もいました。
ただ、経験の豊富さやその講師自身の演技のうまさは、必ずしも関係はないと思います。逆に元々センスのあり演技にあまり苦労していない人は、人を教えることはできないようです。

6)カリキュラムが古くさくない。
いまだに、「外郎売り」を時間いっぱいやらせるとんでもないレッスンが存在します!(オレも無駄な金払いました……orz)
あんなのは趣味としてはいいですけど、金払って教えてもらうものではありません。やりたけりゃ家で自分でやればいいのです。自分で一人でできるようなことでレッスン時間が埋まっているようなものは詐欺です。表面的な楽しさにごまかされないように。

7)実践的なレッスン内容である。
実際の仕事の台本がこなせるための内容であるべきです。
使えないカリキュラムの代表は、「発声練習」と「リラックス訓練」です。発声は本を読むだけで自分でできます。ネットでも山ほど情報があります。「リラックス訓練」は、オレも随分やりましたが、これほどバカらしい仕事には役立たない訓練はありません。「リラックス」を目指している役者ほど自己中でつまらないものはありませんから。(でも人気あるんだよね)
あと、「メソッド」なども申し訳ありませんが、実際は役には立ちません。(すみません)

8)ビデオで自分の演技がチェックできる。
ビデオを使って自分の演技が見れるレッスンは、他に難があってもそれだけでポイントが高いです。「オレのいうことを聞け!」方式のレッスンのところでは、まず使わないです。進歩が見えないのが恐いのかも……?

9)理論に基づく何らかの「教科書」や「教訓」がある。
その講師の考えということではなくて、演技がうまくいく守らなくてはいけないような「コツ」があって、それが明文化されていて、それを参照しながら「いま君は、〜がうまくいっていなかったから失敗したんだよ、そこに気をつけてもう一回!」などと言ってもらえると、分かりやすいです。
でないと講師の気分次第で言うことがコロコロ変わってしまう気がします。

10)そのレッスンを受けて成功している役者がいる。
これが結局大きいかもしれません。
ただ、そのレッスンがすべての人に合うかはわかりません。

ま、こんなとこです。
参考までに。
posted by タカシ at 19:11| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
読んで面白かったのでメールを送ります。
私も演技レッスンスクールを運営しています。
なるほど、世の中には本当にあきれるほどたくさんの演技レッスンをしている場所があって、本当に多くの若者が夢を炸裂させていますよね。
どうやったら現場で好かれる俳優を作れるか、面白がって取り組んでいます。自分の伝えたことがちゃんと届いているか、3時間のレッスンでなにかしら変化が生まれているか、が毎回のテーマです。
このスタジオでの実感を自分のものにしてくれたら、現場で役に立つ俳優と認めてもらえるはずなんだけど、と自分がこれまで携わってきた作品の現場を思いながら、間違わないように気をつけています。
日本では売れると演技レッスンをしなくなりますが、出来れば妻夫木聡さんクラスになっても続けてください。よく言う話しですが、アスリートもピアニストも毎日トレーニングをします。
海外の売れている俳優は、自分の演技トレーナーを持っています。あなたも信じられる演技トレーナーに巡り会って、自分の基本となる演技に戻したいとき、役によって効果的な演技に変わりたいときに、アドバイスをもらえる環境になるといいですね。
私がやっているスタジオはまだ4月に始まったばかりで、成功した俳優はいません。やがてこの子たちの演技をスクリーンやテレビで見ることになるんだわ、と思いながら、そのとき「あちゃー」って思わずにすむように、よいレッスンをやっていきたいと思います。お互いがんばりましょう。

Posted by 田中明子 at 2006年07月09日 20:02
コメントありがとうございます。

演技レッスンに参加する人って2種類いると思うんですよ。
ただ参加するだけで「ああ、あたし努力してる……」って満足しているヤツ、それと「何が何でも金払った分(以上)のものは、得てやる!」って意気込んで参加するヤツ。

オレは、後者です。でもほとんどの演技レッスンって、前者の人達で支えられてますよね?
オレもくれぐれも「参加してるだけで満足派」にならないように、これからも「自分に厳しく、他人にももっと厳しく(?)」行きたいと思っています。

がんばってください。
Posted by タカシ at 2006年07月09日 21:34
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Tracked: 2006-08-07 07:27
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