2006年10月17日

「ある考え」を持つ訓練

今行ってるレッスンでよく行なう演技訓練に「スリーカード」(多分こんな名前?)というのがある。

何枚かの3種類のカードを、それぞれ一枚づつ計3枚引いて、そこに書かれているように演技するのだ。ちなみにこれもコーチのオリジナルらしい。レッスンの基準となっているものは、ハリウッドなどでも教えられているデータらしいが、ここで行なっている事は、それを元にしたユニークなコーチのオリジナルの方法が多いのだ。

さて、そのカードの3種類は、まず「イライラして」とか「怖がって」とかの”感情”、そして「服を着ながら」とか「立ち上がりながら」とかの”動き”、そして「ありがとう」とか「ホントに怒るよ!」とかの”セリフ”だ。

その3枚を引いて、たとえば

「イライラして」「服を着ながら」「ありがとう」

などというシーンを演じるわけだ。
これは意外と難しい。でも子供にはとても人気のある訓練だ。子供は何でもルールさえきちんとあれば、ゲームにしてしまえるからね。(「ライフ・イズ・ビューティフル」という映画では、ナチの捕虜収容所でナチに見つからないというのが”ゲームだったよね)

大人がやると、頭で「うまくやるにはどうすれば……」何て考えてしまうんだよね。でもこれは、その3つを同時に行なうというシンプルなゲームだと考えた方が面白い。

でも、実際演技では、というより実生活でもこんな風に、感情と動きとセリフがそれぞれバラバラな事って、ホントによくあるんだよね。つまり頭で考えるよりも、こういう事は”自然”で”リアル”だってこと。

だけど、いざやるとホント難しいんだよね。
何かギクシャクするんだ。
で、コーチが言ういつものセリフ……。

台本には、「セリフと動き」が書いてある。でもそれをただ行なうだけじゃ「棒読み」だよね?「感情」が込められていないとダメだよね?じゃあ、感情が込められていればいいかって言うと、それも「クサイ芝居」になりやすい。
「リアルな演技」というのは、「ある考え」から演技が始まるんだ。その「ある考え」が「感情」を創り、身体を動かして「セリフと動き」を表現していくのだ。

「ある考え」というのは、「意図」のことだ。つまりブッチャケ「〜したい」という考えの事。
この「〜したい」がシーンの演技の基本との事。それを見つける事こそ、「役者のセンス」ということらしい。

ちょっと話が長くなるけど、「〜したい!」というのは、誰に、何を、どうしたいか?もしくは、どうしたくないか?がきちんと明確でないといけない。退屈なシーンでもこれは真実。つまり、「目の前の君たちに」「関心を」「持ちたくない」というのが退屈!面白いね。これ「積極的な退屈?」だ!!!

だから、この「スリーカード」も、引いた3枚のカードを成立させるようなシーンの「ある考え」をひらめけば、それで正解!いきなり演技が腑に落ちるようになる。

本当に役者のセンスが磨がかれる訓練だねこれは!
まあ、やり方だけ分かっても指導が適切でないとうまくいかないかも知れないけど……。

ともあれ、演技のときには、その人物の「感情」なんかではなく、「ある考え」にシンクロしていくというのは、またまた目からウロコの訓練でした。
posted by タカシ at 01:57| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月08日

自分は「再現フィルム」ならどんな役?

久々、再現映像をやった。
教師のバラエティスペシャルで流れるものだ。

今回は中学校の先生役。
再現やってて要求されるのは、

「とにかく分かりやすく!」

一目で「着任して何年目の、生徒に関してどんな指導方針を持っていて、生徒からはどんな風に思われていて、また、どういう私生活を送っている先生か?」というのまで分からなくてはいけない。

これがドラマだったら、「一見〜そうで、実は〜」みたいな説明をする時間があるのだが、「再現」はその性質上、一目でどんな性格か?立場か?才能か?……などなど分かってもらえないといけないのだ。

そう言えば、演技コーチが面白いことを言っていた。

「自分がもし再現フィルムのプロデューサーだとしたら、どんな役に君をキャスティングしたいと思うか考えてごらん?それが君の外見的な”適役”だよ」

ものすごく「成る程!」って思った。
ちなみにオレは、「突っ張ってるけど、内心気弱な20代前半の新任教師」ってのがピッタリだと思った。

人の適役ってのは、99%外見で決まる。
「人は見かけじゃないよ」っていうのは、役者には真実じゃないのだ!

最も当然、「不細工なのに、人の良い共感される主役女優」とか、
「デブなのに、なぜか女に持てる役」とか、
「ハンサムなのに、いつも裏切られていじめられる役」とか……。

いろいろとある。でもそれらはすべて、外見が基本となっているのだ!

つまり、適役(キャスティング)とは「〜だから〜」「〜なのに〜」の2通りしかないのだ!

コーチに言わせると、これが分かっていない人がとても多いらしい。
つまり、自分の外見の印象、特徴を自分でよく分かっていないという人の事だ。

外見で人は判断される。
だから、自分の外見を客観的に見て、それを把握して「演技戦略」を立てる必要があるのだ。
この真実は、プロの役者にはまがう事なき事実である。

「自分が再現フィルムでどんな役にキャスティングされるか?」

まだ再現フィルムに出た事ない人は、ぜひ自分で考えてみてはいかがでしょうか?
posted by タカシ at 01:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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